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僕はもう、フジコの呪いにかかってしまったのかもしれません。
『フジコの十ヶ条』は殺人鬼フジコシリーズ待望の新作!シリーズ作品の新刊が出たとき、小説好きとしては過去作を再読しながら発売を待つのが常ですが、フジコに関してはそれはだけでは済みません。毎回なにかしらの仕掛けが用意されているので、新作を読んだあとには、また最初から読み返したくなっちゃいます。
結果、先日は2日間でフジコシリーズを2周。あの週末、僕の頭の中はフジコ一色でした。……あれはきっと、フジコの呪いです。笑
これまでたくさんの「殺人鬼」に出会ってきました。猟奇的な犯行に震えてみたり、彼らの孤独に共感してみたり。でも、これほど「知りたい」と思うのはフジコだけです。だって、『殺人鬼フジコの衝動』も『インタビュー・イン・セル殺人鬼フジコの真実』も、信用できないじゃないですか。小説において、作中作とインタビューは信じちゃダメだから。
だから嘘か本当かわからないフジコの情報が消化しきれずに溜まっていくんです。信憑性に疑う余地はあれど、その量が増えれば僕のなかの「フジコ」像はそれなりに固まっていきます。で、巻末の仕掛けだったり、新作で明かされる秘密だったりによって、それを崩される。またフジコ像を作り直す。その繰り返しがたまらないんです。
1を知れば、3はわからない部分が出てくるのがフジコシリーズの魅力。これは決して、描写があいまいだからわからないのではなくて、むしろきちんと書かれているからわからない。「あぁ、こことここがつながるのね。あれ、でもそれなら、、、え?ここもつながるの?あれ、そもそもフジコって、存在するの、、、?」と気づけば沼に足を取られています。
てなわけで、フジコ沼は深い分、いくらでも語れるし、わからない分、文章はまとまらないし、、、もう終わります。
最後に、フジコシリーズをまだ読んでない方へ
僕が絶対に経験できない、『フジコの十ヶ条』からフジコシリーズに触れるという贅沢な体験を味わってみてほしいです。作中ではすでにフジコが都市伝説になっており、世間の人々はフジコについてよくわかっていません。なので、本作から読み始めた方は"世間"と近い視点で、物語に深く入り込めるはず!
そしてフジコシリーズが好きな方へ、これは間違いなく"買い"です。
徳間書店様にご恵贈いただきました。ありがとうございました!
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「殺人鬼フジコ」シリーズの読む順番は?全作品あらすじ&感想【結論:時系列】
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