真梨幸子初心者におすすめの作品

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真梨幸子―初心者におすすめの小説5選【イヤミスの女王】

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どうも。りきです。

今回は「イヤミスの女王」として知られる真梨幸子さんの作品のなかから、最初の一冊目におすすめの小説を5冊紹介します!

その次に読むべき作品もあわせて紹介するので、「次、何読めば良いの?」という方もぜひ覗いてみてください。

結論、こちら。

  1. 『殺人鬼フジコの衝動』(徳間文庫)
  2. 『孤虫症』(講談社文庫)
  3. 『みんな邪魔』(幻冬舎文庫)
  4. 『5人のジュンコ』(徳間文庫)
  5. 『女ともだち』(講談社文庫)

あらすじ&おすすめポイントを一冊ずつ書いていきますね。

『殺人鬼フジコの衝動』(徳間文庫)

殺人鬼フジコの衝動

価格814円
ページ数432P

この小説は、ある女の一生を描いたものである。女は「殺人鬼フジコ」と呼ばれた。少なくとも十五人を惨殺した、殺人鬼。

衝撃的な書き出しから始まる、真梨幸子さんの代表作。

一家惨殺事件の生き残りでありながら、自らも連続殺人犯となった「フジコ」の、狂気に蝕まれた半生が描かれていきます。

「はしがき」から「あとがき」まで仕掛けが張り巡らされた、二度読み必至の一冊

殺人鬼フジコシリーズとして、続編も出版されています!

殺人鬼フジコシリーズの読む順番
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リキ
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迷ったら、これ一択!

次に読むなら:インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 殺人鬼フジコの衝動

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『孤虫症』(講談社文庫)

孤虫症

価格924円
ページ数448P

私は、週に三度、他の男とセックスすることを習慣にしていた。

「勝ち組」の主婦が抱えていた、家族にも言えない秘密。

そんな彼女と関係を持った男たちが、次々と全身に異様な瘤をつくり、変死していきます。次第に、彼女自身の身体にも異変が起こり始め……。

女たちの憎悪と嫉妬が絡み合いながら展開される、真梨幸子ワールドの原点となる一作。

「処女作にはその作家のすべてがある」と言われますが、真梨幸子さんのデビュー作である本作を読めば、「イヤミスの女王」たる所以がわかるはず!

リキ
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読んでいると全身が痒くなってくる…

次に読むなら:深く深く、砂に埋めて

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『みんな邪魔』(幻冬舎文庫)

みんな邪魔

価格838円
ページ数438P

少女漫画『青い瞳のジャンヌ』を愛する女性たちで構成された「青い六人会」。

肌にはシワができ、お腹はたるんだ平凡な中年女性たちは、集まっては高貴なマダムを気取り、辛い現実から目を背けていました。

しかし、あるメンバーの失踪を機に、妄想でつくられた仮面が剥がれ落ちていきます。

飛び交う嘘、嫉妬、姑息な罠。互いの不満や悪意が暴走するなかで、やがて凄惨な惨殺事件が起こり……。

当初、『更年期少女』という衝撃的なタイトルで刊行された、イヤミスの原液のような作品!

リキ
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もはや喜劇にも感じる暴走ドロ沼ミステリー!

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『5人のジュンコ』(徳間文庫)

5人のジュンコ

価格726円
ページ数368P

殺人事件の容疑者として逮捕された「ジュンコ」。

その報道から、凶悪な殺人鬼と同じ名前を持つ全国の「ジュンコ」たちの運命が動き出します。

「あの女さえ、いなければ」

結婚、仕事、育児……。苦悩を抱える中年女性たちの愛憎と悪意が交錯し、人間の暗部がえぐり出されていきます。

巧妙な構成にページをめくる手が止まらなくなる、傑作群像劇です!

リキ
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闇はそこら中に転がっている……?

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『女ともだち』(講談社文庫)

女ともだち

価格869円
ページ数400P

同じマンションで、同じ日に、二人の独身キャリアウーマンが殺害される事件が発生。

しかし世間を賑わせたのは、その猟奇性ではありませんでした。

一流企業のOLが持っていた「裏の顔」

新人ルポライターの楢本野江は、彼女たちを取り巻く複雑な人間関係を追い、女の心の闇に潜むドロ沼に潜り込んでいきます。

実在の事件をモデルにしたとも言われる、どんでん返しミステリー!

リキ
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真梨幸子ってどんな作家?【作風解説】

真梨幸子ってどんな作家?【作風解説】

イヤミスの三大女王

真梨幸子さんは、湊かなえさん、沼田まほかるさんと並んで「イヤミスの三大女王」と呼ばれています。

イヤミスとは、「読後感がイヤなミステリー」のこと(だと僕は認識しています)。読後にスッキリするどころか、後味の悪さや人間の醜さが胸に残るのが特徴です。

真梨幸子作品では、殺人事件のハウダニットやフーダニットではなく、“事件“の背景にある人間の醜い感情や集団心理が描かれることが多いです。

ありふれた日常が、ほんの小さな歪みから崩壊していく。自分にも起こりうるかもしれない恐怖に、何度もイヤ~な気持ちにさせられました……。

自分の醜さに気づく

真梨幸子作品を読んでいると、登場人物を「変な人」「ちょっとおバカ?」と感じていたはずが、ふと「この感情、自分にもあるかも…」とゾッとさせられることが度々あるんです。

女性が主人公のイヤミスは、どうしても「女って怖い」と言われがちですよね。

でも、登場人物たちの嫉妬や焦燥感は、男性の僕からしても「わかる」と思います。それが中年女性だろうが、殺人鬼フジコだろうが、真梨幸子作品は自分の醜さを鏡で見せつけられるような、強烈な読書体験を味わえます。

リキ
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やみつきになる……。

精神状態を測れる?

僕は真梨幸子作品を読めるかどうかで、自分のメンタル状態がわかると思っています。

それほどまでに、真梨幸子さんの作品は心の奥をえぐる内容が多く、正直読むタイミングを選びます。積読しがち。

心が落ち着いているときには冷静に人間観察として楽しめますが、少しでも心が揺れているときに読むと、登場人物の絶望や孤独が刺さりすぎることも。

それでも手に取ってしまうのは、「人間」のリアルさが中毒的だからです。

真梨幸子―初心者におすすめの小説5選:まとめ

  1. 『殺人鬼フジコの衝動』(徳間文庫)
  2. 『孤虫症』(講談社文庫)
  3. 『みんな邪魔』(幻冬舎文庫)
  4. 『5人のジュンコ』(徳間文庫)
  5. 『女ともだち』(講談社文庫)

今回は「イヤミスの女王」真梨幸子さんの作品を紹介しました!

『殺人鬼フジコの衝動』をはじめ、映画化・ドラマ化されている作品も多いので、両方楽しむのもあり!

  • この記事を書いた人

りき

年間150冊読むミステリーが好きな20代男です。 Instagramを中心に好きな本を紹介しています! ありがたいことに4,500人以上の方にフォローしていただいています。もし良ければ覗いてみてください!

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