この記事で解決できるお悩み
殺し屋シリーズって何?
どの順番で読めばいいの?
各作品でつながりはある?
結論、伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズは、刊行順に読むのがおすすめです!
なぜなら、前作の小ネタがあるから。
順番通りに読むことで、伊坂幸太郎さんが仕掛けた小ネタまで存分に楽しめます。
この記事では、殺し屋シリーズ全作品のあらすじと感想を紹介しているので、読むかどうか悩んでいる人は参考にしてみてください!
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伊坂幸太郎『殺し屋シリーズ』のおすすめの順番
殺し屋シリーズは、この順番で読んでみてください!
- グラスホッパー(2004年)
- マリアビートル(2010年)
- AX アックス(2017年)
- 777 トリプルセブン(2023年)
2023年7月現在、1~3は文庫本が発売されています。
そして、2023年9月、待望の新作『777 トリプルセブン』の単行本が発売!
各作品のつながりはある?
直接的なつながりはありません。なので、どの作品から読んでも楽しめます!
ただ、「昔〇〇って殺し屋がいたんだけど、」のように、前作を読んだ人だけにわかる小ネタもあるので、『グラスホッパー』から順番に読んでいくと120%楽しめます!
殺し屋シリーズ①『グラスホッパー』
妻を殺された元教師・鈴木は、復讐のために裏社会の組織に潜入する。
しかし復讐相手は、鈴木の目の前で車に轢かれてしまった。どうやら、「押し屋」という殺し屋の仕業らしい……。
復讐を横取りされた鈴木は、押し屋を追うことに。
一方、自殺専門の殺し屋「鯨」とナイフ使いの「蝉」も、それぞれの思惑で押し屋を追い始める。
鈴木・蝉・鯨、そして押し屋……。それぞれの思いが交錯し、物語が動き出す――。
ココがおすすめ
- ラストにはある仕掛けが……
- 一般人の鈴木が殺し屋にどう挑むのか
殺し屋シリーズの原点となる一冊。一冊目の人気がないとシリーズ化はしないわけですから、言うまでもなく「面白い!」
僕は、ハードボイルドな雰囲気のある鯨に惹かれました。これまで殺した人たちの幻覚が見え始め、殺し屋という仕事に限界を覚え始めていた鯨に、「人間らしさ」を感じるんですよね。
「殺し屋」と聞くと残酷なイメージですが、殺し屋シリーズはそこに重点を置いていないので、グロいのが苦手な方にもおすすめです!
映画『グラスホッパー』
2015年に生田斗真さん主演で映画化しています。
殺し屋シリーズ②『マリアビートル』
元殺し屋の「木村」、大人すら欺く狡猾な中学生「王子」、トーマス好きと小説好きのコンビ「蜜柑」と「檸檬」、何をやっても運が悪い「七尾」。
そんな個性的な殺し屋たちが、なんと同じ新幹線に乗り合わせてしまう……。
王子に息子を殺された木村は復讐のために。檸檬と蜜柑は、裏社会のボスの息子を救出するために。七尾は、檸檬と蜜柑が持つ身代金を強奪するために。
東京から盛岡までの2時間30分で起こる、殺し屋たちの物語。
ココがおすすめ
- ユーモアのある殺し屋エンタメ!
- 2時間30分後にたどり着く結末は……?
ハリウッドで映画化されたことでも話題の第二作品目。
新幹線という限られた空間、そして2時間30分という限られた時間のなかで、殺し屋たちの思惑が複雑に絡み合います。
『グラスホッパー』も疾走感のある作品でしたが、『マリアビートル』はさらにスピード感のある作品!次々と起こるトラブルに、胸を躍らされました。
そして、グラスホッパーに比べるとエンターテイメント寄りになっています。ユーモアのある文体で、当たり前のように「殺し」が描かれているんですよね。
映画『ブレット・トレイン』
2022年にブラッド・ピット主演でハリウッド映画化!
殺し屋シリーズ③『AX アックス』
超一流の殺し屋「兜」。
これまでさまざまな仕事を完璧にこなして来たが、唯一敵わない相手がいる。
それは、妻。
息子もあきれるほど尻に敷かれている兜。
そんな兜は、夫として、父として、殺し屋から足を洗おうと決意するも、お金のことを考えるとなかなかやめられなかった。
するとある日、”仕事”で意外な人物と遭遇する――。
ココがおすすめ
- 殺し屋の「父」としての姿に胸を打たれる!
- 思わず笑ってしまう「人間らしさ」が垣間見れる!
『グラスホッパー』と『マリアビートル』でも殺し屋の「人間」としての姿は描かれていましたが、あくまでも「殺し屋」の状態での姿でした。
しかし『AX アックス』では、「父」という「一般人」の状態が描かれています。
なので、すごく感情移入しちゃう!外では一流の殺し屋なのに、家では妻の機嫌を取っている姿に「頑張れ!」っておもっちゃう。
「父」のときは「殺し屋」の彼はいないんです。でも、「殺し屋」のときには「父」を捨てられない。
だって、家族のために仕事をしているんだから。
そんな兜が大好きになってしまう作品です!
殺し屋シリーズ④『777 トリプルセブン』
『マリアビートル』では新幹線から降りられなかった七尾が、今回は高級ホテルから出られなくなった……?
荷物を届けるだけの「簡単で安全な仕事」を引き受けた七尾。しかしいつの間にか、足元には男の死体があった。
一方その頃、ホテルには裏社会の男・乾から逃げる女性・紙野や、彼女を追う六人組の殺し屋が集まってきており……。
七尾は無事にホテルから脱出できるのか――。
ココがおすすめ
- 七尾が自分の運のなさへの対処法を知る⁉
- シリーズ最多の殺し屋が登場!
殺し屋シリーズ待望の新作は、『マリアビートル』にも登場した不運な殺し屋・七尾。
そしてもう一人、運に恵まれない人生を過ごしてきた紙野という女性も登場します。
ツキのない二人が同じホテルにやってきた。そりゃあ事件は起きますよね。
仕事を終えた七尾と、殺し屋から逃げる紙野。二人の目的は、ホテルから出る、ただそれだけです。
なのに、次々と事件が起こり……。
シリーズのなかでも特に好きな作品でした!
『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎のあらすじ・感想【殺し屋】
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殺し屋シリーズの読む順番:まとめ
- グラスホッパー(2004年)
- マリアビートル(2010年)
- AX アックス(2017年)
- 777 トリプルセブン(2023年)
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